事例紹介Case study

株式会社わやたみ
代表取締役亀井 伸也さん

亀井 伸也さん

「わやたみ」の事業を教えてください。

小平市で『ユーカリ』という訪問看護ステーションを運営しています。訪問看護とは、自宅療養を希望する患者さんに医療ケアやリハビリを提供するサービス。看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった専門スタッフがケアにあたります。『ユーカリ』の特徴は、乳児から高齢者、外国人まで幅広く利用できること。終末期のケアにも対応します。

創業のいきさつを教えてください。

以前は大手総合商社に勤務して様々な事業の立ち上げなどを経験。60歳になったら自らオーナーとして会社経営をしてみたいと思っていました。一方、家族に一人看護師がいて、聞くと訪問看護なら大きな資金もなく始められそうだと分かり、私の退職金を元手に2016年に法人を立ち上げました。それで東京都の認可を受けられ、2017年4月に訪問看護ステーションをスタート。2021年には出張所を新設し、30名超の人員で構成する組織となりました。

創業後どのような課題や悩みを持ちましたか?

ケアスタッフの採用はつねに課題です。『ユーカリ』では子育て中の女性スタッフが多く働いています。当社の訪問看護は夜勤がなく、土日や祝日は休みなので子育てと両立しやすい点が魅力です。これまでも働きやすい環境づくりや待遇向上に努めるなど人材確保に力を入れてきました。

どのような理由で本事業を利用しようと考えたのですか?

今後の事業拡大のためです。採用を強化しケアスタッフを増やすことで、医療機関や介護施設に対し、退院患者様の受け入れ枠の拡大をアピールできます。「女性・若者・シニア創業サポート事業」については情報サービスを調べて知りました。さっそく多摩信用金庫さんに相談して750万円の借入を申し込み、2018年7月に融資が実行されました。創業時はすべて自己資金でしたので、融資を受けたのはこの制度が始めてです。

本事業の融資をどのように活用しましたか?

運転資金としてスタッフへの給料の支払いのほか、採用活動の強化に活用しました。自社のホームページを採用に振り切って作成したり、人材紹介会社のサービスを利用してケアスタッフを確保することができました。新型コロナウイルス感染症拡大で事業リスクも高まっていたこともあり、融資によって手元資金を厚くできて良かったと思っています。

本事業からどのような支援を受けましたか?

アドバイザーとは定期的に面談し、経営理念や事業承継のほか、具体的な問題について相談させてもらっています。募集しても人が集まらない、内定を出しても入社しに来ないといった事態を防ぐにはどうしたらいいかなど、的確なアドバイスをいただいています。多摩信用金庫さんとも関係は続き、本制度利用後も追加で借入を行っています。

本事業を利用してよかった点はどこですか?

とにかく利用しやすいですね。始めて融資を受ける人にとってはコンサルタントのフォローアップは非常に心強く、有意義な制度だと思います。

創業をしようとしている方へメッセージをお願いします。

人によるとは思いますが、シニア世代の起業は身の丈に合った事業で始めるのがよいと思います。当社の場合は、経営ノウハウを持つ私と看護師経験のある子が力を合わせる形で事業を始めることができました。会社の事務も家族が担う、いわゆるファミリービジネスを展開しています。小規模ですが、地域の医療機関のニーズに応えることで少しずつネットワークを拡げています。

事例一覧

Contact事業内容に関するお問い合わせ

NPO法人 コミュニティビジネスサポートセンター
03-5939-9503 03-5939-9503 受付期間:月~金 9:00~17:00
FAX:03-5939-9502
MAIL:tokyosupport@cb-s.net

本事業に関する
ご意見・ご要望はこちら