事例紹介Case study

サンズカンパニー株式会社
ささき寿司店 代表佐々木 健太さん

佐々木 健太さん

「ささき寿司」の事業を教えてください。

『ささき寿司』は、私の実家である広島県呉市の巻き寿司専門店で、このお店を豊島区南長崎(長崎銀座商店街)で展開しています。この「巻き寿司」をテイクアウトで販売しています。

創業のいきさつを教えてください。

私は18歳で東京に出てきて、現在も音楽活動を続けています。あるとき知り合いから食品の製造販売の休眠会社があることを聞き、これを利用しつつ、実家の『ささき寿司』の味を引き継いで東京で「巻き寿司専門店」を展開しようと考えました。音楽活動を続けてきたことで、多くのお客様とのつながりもありまして、「ライブに来たついでに巻き寿司を買ってもらえるのでは」といった相乗効果のイメージを抱きました。開業は2018年7月です。

どのような理由で本事業を利用しようと考えたのですか?

他の金融機関から開業資金を借り、当初「太巻き」でスタートしたのですが、1年ほど経ってもなかなか売上は伸びませんでした。広島では「太巻き」は飛ぶように売れるのですが、東京は「細巻き」が主体で、ウリの「太巻き」は売れるものではなかったのです。そこで「細巻き」のメニューの種類を増やし、店舗でも飲食できるようにしようと計画しまして、全東栄信用組合さんに相談に行ったのがこの事業を知ったきっかけです。

本事業の融資をどのように活用しましたか?

融資を受けたことで金銭的にも時間的にもゆとりが生まれ、何が売れるか、どうすれば原価を下げられるか、分からないことを深く探れるようになりました。結果、以前は4種類の「太巻き」と「お新香」だけだったメニュー構成から、「細巻き」を含めて40種類程度までメニューを増やしました。魚も切り身だったものを、1尾丸ごと仕入れて自分でさばくなどして原価率と食品ロスを抑えました。

本事業からどのような支援を受けましたか?

アドバイザーの方には、全東栄信用組合さんで融資を受けるときに口添えいただくなどありましたが、自分は堅い話が苦手なので助かりました。ありがたかったのは他の商店街の情報提供です。あちらの区ではこういう集客イベントをやっている、居酒屋ではこんなことをやっているなど、多くの情報をいただきました。全東栄信用組合さんとは、この事業の後も融資を受けまして、両方合わせて運転資金として活用させていただいています。

本事業を利用して良かった点はどこですか?

この事業の融資を利用してメニューを増やしてから売上は伸びています。これを機に、もっと商店街に近づこうと店舗を現在の場所へ移転しました。実は、「コロナ禍」の前に商店街でお祭りイベントを企画・実行したことがあります。私の知り合いのお笑いタレントやアイドルを呼んだりして、「いままで見たことがない」と言われるほど集客できました。それも今はできない状況ですが、これで終わりではなく、仕込み期間中ととらえてまた復活させたいと考えています。

創業をしようとしている方へメッセージをお願いします。

自分のお店をもって今はやりがいを感じています。メニューを開発し、「力を入れた部分」にお客様が反応してくれると次への励みになります。店舗のある豊島区南長崎は、長年住み続けた私の地元。築いてきた人間関係を基盤に、地域に密着し、長く愛される店にすること、地元の発展に貢献することが私の喜びとなっています。街をもっと明るくしたいという想いでやっています。

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